VIGILANTE 丹羽氏のフェイスブック投稿より
5thアルバム「Terminus of Thoughts」を聴いていただいたコメント紹介の第12回は、、、
Manipulated Slaves, Vimoksha, ex.Sonic Agitationのヴォーカルのジョーくんからです‼️
タイプが違い、それぞれが非常に特徴的なエクストリームメタルバンドで活躍する
ヴォーカリストならではの目線から、切れ味鋭い分析を曲別にしてくださいました‼️
ありがとうございますm(__)m⤵️

20年来の目標であり、大先輩のヴォーカリスト、丹羽英彰氏が、声で表現出来ることを
“これでもか”と盛り込んだかのような今作。
ヘヴィでプログレス。衝動だけでは到達できない、緻密な計算のもとで統制されたまさに
「考えうることの限界」のようなアルバムとなっています。
全体的に今回はとてもヘヴィになった印象。といってもVigilantらしさは少しも失われて
いないんだけど、ヘヴィさとソフトなメロディの振り幅が大きいのかな。
ラストを飾る10分越えの大作はもちろん圧巻なのだけど、5曲目の歌で、サビの回しを
後半にいくにつれてオクターブ上のハイトーンにメロディを支配させていくやり方は、
とても真似できない。マジで顎が外れそうになりました。
VIGILANTE TERMINUS OF THOUGHTS 全曲感想
1曲目 妖し気なイントロから始まるオープニング。優しい声で伸びやかにメロディを歌い、
展開していくVigilanteというバンドを象徴する曲。アルバムののっけから複雑なヴォーカル
のハモり、コーラスを繰り出している。
2曲目 激しい声でスラッシュメタルばりに疾走する。ミドルの吐き捨て系歌唱に、脳天を
突き抜けるハイトーン、語りも入れるなど、自分の声で表現出来ることを全て取り入れよう
としている。切り込んでくるツインリードも印象的。
3曲目 ミドルテンポ。二回しめのAメロは少し歪ませた声を混ぜ、力強いメロディを印象
付けている。サビはハイトーンで押し、悪魔に誘われているというか支配されているような
雰囲気。
4曲目 落ち着いた声を多めに使い、アルバムの中でも、最も大人っぽい曲。ギターソロ
のツインリードは弾きまくってるけど。この曲の丹羽さんの声が、昔から一番好きな歌い方。
上から下までの分厚いコーラスも心地よい。
5曲目 スピード感でノらせながらもフックがあり、ライブで盛り上がりそう。サビの回しを
後半にいくにつれてオクターブ上のハイトーンにメロディを支配させていくやり方は、とても
真似できない。
6曲目 ヘヴィなリフから始まる曲。本人に「本当に一人で歌ってるんですか?」と確認する
ほどのディストーションヴォイス。メロディアスなサビとの対比が良い。
7曲目 パワーメタルからの、優しいサビ入りの歌唱〜ハイトーンや一瞬の広がりのある
コーラスが印象に残る。サビ前でリズムチェンジするが、vigilanteの中ではストレートな
楽曲の部類かな。
8曲目 疾走したり、変拍子を使ったり、目まぐるしくリズムがチェンジする中、またまた
ヘヴィな声と語りで組み立てた後、美しいサビのメロディを浮き立たせる。聞いてて
脳みそ使う曲の中で、スッと綺麗な歌メロが来ると、なんだかホッとする。
9曲目 パワーバラードと言って差し支えないのかな。最もストレートに、まっとうに歌を
歌っている曲(笑)。ボーカルもあえて一本で勝負して、一番自然に歌うことに集中して
いるように思える。
10曲目 イントロのプログレ感全開なインストパートで、大作なのがわかる。ただの
メタルバンドではできないですね。
歌は全体的に、演奏の美しさに寄り添って中音域を丁寧に歌っていて、アルバムの
最後を爽快に締めくくっている。
随所で意識的にしていると思われるが、曲の中で二度三度出てくるフレーズは歌い方を
変えて、同じ曲の中でさっき聞いたフレーズでも違った印象になるように工夫している。
いくら歌のうまさやスキルがあるからといって、ここまで変化に富んだ歌い方は誰も到底
真似できない。ライブではかなり疲労すると思われるので、Sっ気目線で楽しませてもらいますw
vimoksha Vo.Joe
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