5thアルバム「Terminus of Thoughts」を聴いていただいたコメント紹介の第48回は、、、
World heaviest metal magazine、Burrn!でもお馴染み!ライター、そしてDJとして
多方面で活躍中のVeppyこと別府さんから!!
今日は熊谷で、そして今月末、来月初めと熱い企画を次々と繰り出されています!

何度も何度も聴いてもズブズブと深みにハマってしまう感覚。この感覚、悪くない。
難解な世界かと思いきやスッと入ってくる。テクニカル/プログレッシブ・メタルに対して
「とっつきにくい」と感じている人も多いかもしれない。各パートのこれでもかという
テクニックの応酬、目まぐるしく展開を重ねていく曲、それが魅力でもあるのだか時には
それがトゲと感じることもある。このVIGILANTEの最新作「Terminus Of Thoughts」でも
各パートの火花散るテクニックの応酬や万華鏡の如く変化していく曲展開もある。しかし
「トゲ」を感じることはない。その世界に、まるで川の流れに身を任せるように入っていける。
何故なのかと何度もアルバムをリピートしてもその答えを見つけることができない。言葉で
どう表現したらいいのか、VIGILANTEブランド?そんな言葉では多分生温いし、とにかく
もどかしい。またアルバムをリピートして、その世界の奥にある深みにはまっていく。
個人的には4曲目の“Waking Your Spirits”、9曲目の“Withered Dreams And Dust”が
気に入っている。今までだったらスラッシーな2曲目の“Your Perfect Denial”やパワー・
メタル的な“Elapsed Time”といった曲が気に入ったと思うし、確かに好みの曲なのだが、
まずスッと耳に、そして心に響いたのは“Waking Your Spirits”、“Withered Dreams And
Dust”だった。これには自分でも正直驚いたし、何で引っかかったのかと何度もリピート
してみた。ポップだから?いや、違うな。愛情とも少し違う。優しさに近いものを感じた
からかもしれない。とても不思議な感覚なんだ。
個人的には長い付き合いになる丹羽のヴォーカリストとしての凄みも再認識させられた。
超絶ハイトーンに目がいくが、実は低〜中音域での豊かな表現力も素晴らしいのだ。
勿論、この丹羽の魅力を引き出した楽曲のクオリティの高さと演奏陣のテクニックもある。
キャリアを重ねていくというのはこういうことなんだなとも感じさせる場面も多い。
簡単に言葉で表現できる程、VIGILANTEの世界は甘くない。是非アルバムを聴いて
彼らの世界のずっと奥深くまで入り込んで欲しい。その時、多分僕のこの気持ちを理解
してくれる人もいるかもしれない。
https://www.facebook.com/vigilantemetal/http://www.vigilantemetal.com/今後も色々な方々からのコメントを掲載予定なので、乞うご期待ください!